日本のRanderの第一人者が、日本という風土において思考的アクションを起こす易経のような提示をされたDVD

山下　耕さん（埼玉県・会社員・男性）

アイン・ランドと言う一人の作者に、それぞれのアプローチでたどり着いた人達がいる。その中で個別に発する動きで伝え語り合おうとしている人達がいる。
決してエリート的な啓蒙ではなく、いかに人としての根源的なアプローチを語り合い、国家、人種を超えた繋がりを地道にこつこつ積み重ねている人達がいる。
そういう人達をRanderという事だと、自分は思っている。
このDVDは、日本のRanderの第一人者の藤森かよこさんがそのRanderが日本という風土において思考的アクションを起こす易経のような提示をされたDVDである。
静かでゆるぎのない人間のテーマに対する第一楽章である。

知らなかったことを知る喜びが湧き上がってきます

中島さん（静岡県・看護師・女性）

普段の生活からは知ることの出来ない知識をわかりやすくイメージしやすくお話くださいました。
昨年福山大学で講演をされた「既製メディアが語らないアメリカのリバータリアン達」（ＵＳＴ配信）同様、何度聴いても聴くたびに新たな発見ができると思います。
とにかくわかりやすくとっても面白いです。聴いているうちにいつの間にか考えが深くなっています。知らなかったことを知る喜びが湧き上がってきます。
藤森先生が解説して下さったアイン・ランドの人となりや、人生に触れることでも学びがたくさんありました。そしてよりランドの作品に魅力を感じます。肩肘を張らずに自由に自分を表現したいという欲求が起こります。ぜひご覧ください。本当におすすめです。

二大長編を読むための準備運動としてどうぞ

佐藤さん（北海道・会社員・男性）

色々な事情で「ランドを読んでみようか」と思い立ち、『水源』『肩をすくめるアトラス』を買ったけれど、実物を見た瞬間、あまりの厚さに開くのが嫌になる。そんな人もいるのではないでしょうか？
諦めないで！　大体、あれだけの作品を読むには体力が必要。準備運動していない状態では、読む前から息切れする人が出るのも当然です。
そんな方は、このDVDをご覧ください。
ランド作品の背景となる20世紀アメリカ政治・経済・思想の成立事情や対立といった基本情報や、家族や私生活の事情まで、歯切れいい口調で解説してくれます。私にとっては「20世紀アメリカ入門」であり、知らなかったこと・気付かなかったことが多く、刺激を感じました。
ランドのことを一切知らない人が聴いても大丈夫。ランドの逸話も面白かったですが、それらを敬愛と客観性で包み込む解説も絶妙。そして、ところどころ挿入される、藤森先生の鋭い人間社会への批評にドキリ。一種の現代講談のように感じられました。
ぜひ購入して、視聴してください。きっと、二大長編への懸け橋になります。

いつも聞いてるＣＤがちがった感じで聞こえた

明田　泰史さん（京都府・自営業・男性）

ＤＶＤ観たあと、いつも聞いてるＣＤがちがった感じで聞こえた。孤独とかやりきれなさとか、影の部分が見えだし。かえって全体は鮮やかに輝きだした。ぽつーんと一人で立って、すかーっと風とうし良くなった、そんな透徹した孤独感をあじあわせてくれるのがランドさんの著書。ことばの真意を信じるようになってゆく、そんな変化をあじわってみてください。
カーペンターズのアルバムclose to　Youの１２曲目「another song」新鮮でした。

ランドの作品に強く惹かれながらも、どこかで戸惑いをおぼえている方にもぜひ見ていただきたいと思います

宮崎　哲弥さん（神奈川県・会社員・男性）

藤森先生の長年に亘るアイン・ランド研究の成果がユーモラスかつわかりやすい語り口で惜しみなく開陳され、小説を読んだだけでは理解できなかったアメリカ政治思想史におけるランドの特異性が浮かび上がってきます。
熱心なランド・ファン（最近は「Rander」というのだそう）の方々を前にした講演ですが、通り一遍のランド称揚・一方的な称賛ではまったくなく、あえてその思想的な矛盾や人間性の欠陥までを容赦なく指摘しながら、あくまでも客観的に解説されている言葉には、研究者としての広い視野と経験に裏打ちされた説得力があります。
とりわけランドの思想は「受け手の水準次第で諸刃の剣となる」という発言にドキリとするとともに、それに続くお話では、これまで釈然としなかった数々の疑問が一気に氷解しました。これほど刺激に満ちた話を日本語で聞けるというだけでも、価格以上の価値は十分にあると確信します。
ランドの作品に強く惹かれながらも、どこかで戸惑いをおぼえている方にもぜひ見ていただきたいと思います。

文章にすると極論に感ずるランドの思想を、あくまで冷静に、そして客観的に解説してくださっています

澤乃森さん（北海道・男性）

アイン・ランドの思想に接してから日の浅い私。そんな分かったような相容れないような「モヤモヤな気持ち」を軽々と吹き飛ばしてくれる藤森かよこ先生の講演です。アイン・ランドの思想が受け入れられ、そして本流から外れてしまった背景、そしてこれからを、アメリカの歴史変遷と対比しながら、分かりやすく説明されています。なにより文章にすると極論に感ずるランドの思想を、あくまで冷静に、そして客観的に解説してくださいます「良いものは良い・悪いものは悪い」と。
本編もさることながら、途中途中のお話し−かよこさんの考え・経験からくる思い−がまた分かりやすく楽しい。ただ一点惜しいところは、プレゼン会場のために若干暗く、かよこさんにスポットライトが当たっていないところ。次回の講演では照明係に立候補しようかと妄想中です。